.\" Copyright 2000 Andreas Dilger (adilger@turbolinux.com) .\" .\" This man page was created for blkid from e2fsprogs-1.25. .\" .\" This file may be copied under the terms of the GNU Public License. .\" .\" Based on uuidgen, Mon Sep 17 10:42:12 2000, Andreas Dilger .\"******************************************************************* .\" .\" This file was generated with po4a. Translate the source file. .\" .\"******************************************************************* .\" .\" Japanese Version Copyright (c) 2004-2005 Yuichi SATO .\" all rights reserved. .\" Translated Sun Mar 7 00:00:12 JST 2004 .\" by Yuichi SATO .\" Updated & Modified Sat Apr 30 07:25:35 JST 2005 by Yuichi SATO .\" Updated & Modified Tue Dec 20 05:57:54 JST 2005 by Yuichi SATO .\" .TH BLKID 8 "February 2012" "E2fsprogs version 1.42.1" .SH 名前 blkid \- ブロックデバイスの属性を見つけて表示するコマンドラインユーティリティ .SH 書式 \fBblkid\fP [ \fB\-ghlLv\fP ] [ [ \fB\-c\fP \fIcachefile\fP ] \fB\-w\fP \fIwritecachefile\fP ] [ \fB\-o\fP \fIformat\fP ] [ \fB\-s\fP \fItag\fP ] [ \fB\-t\fP \fINAME\fP=\fIvalue\fP ] [ \fIdevice \&...\fP ] .SH 説明 \fBblkid\fP プログラムは \fBlibblkid\fP(3) とともに動作するコマンドラインインタフェースである。 このプログラムは、ブロックデバイスが保持するコンテンツ種別 (ファイルシステムやスワップなど) を判定する。また、コンテンツメタデータ (LABEL や UUID フィールドなど) から 属性 (トークン、NAME=value ペア) を判定する。 .PP \fBblkid\fP には主に 2 種類の操作形式がある。 一つは指定された NAME=value ペアを持つデバイスの検索であり、 もう一つは複数のデバイスの NAME=value ペアの表示である。 .SH オプション .TP \fB\-c\fP\fI cachefile\fP デフォルトのキャッシュファイル \fI/etc/blkid.tab\fP ではなく \fIcachefile\fP を読み込む。 何もキャッシュしていない状態で開始したい場合 (すなわち、以前はスキャンを行ったが 今回は利用する必要のないデバイスを表示しない場合) は、 \fI/dev/null\fP を指定すること。 .TP \fB\-g\fP ガベージコレクションを行い、 blkid キャッシュからもはや存在しないデバイスを削除する。 .TP \fB\-h\fP 使用法のメッセージを表示して終了する。 .TP \fB\-l\fP \fB\-t\fP オプションを使って指定された検索パラメータにマッチするデバイスを検索する。 検索パラメータにマッチするデバイスが複数ある場合は、優先度が最も高いデバイス、 もしくは指定された優先度で最初に見つかったデバイスを返す。 デバイス種別は、優先度の高い順に、デバイスマッパー、EVMS、LVM、MD、 通常のブロックデバイスである。このオプションが指定されていない場合、 \fBblkid\fP は検索パラメータにマッチする全てのデバイスを表示する。 .TP \fB\-o\fP\fI format\fP 指定された書式で \fBblkid\fP の出力を表示する。 \fIformat\fP 引き数には、 \fIfull\fP (デフォルト)・ \fIvalue\fP (任意のタグの値のみを表示する)・ \fIlist\fP (ユーザに親切な形式でデバイスを表示する)・ \fIdevice\fP (デバイス名のみを表示する) が指定できる。 .TP \fB\-L\fP ユーザが読みやすいリスト形式でデバイスを表示する。 オプション \fB\-o list\fP を使った場合と等価である。 .TP \fB\-s\fP\fI tag\fP (指定された) それぞれのデバイスについて \fItag\fP にマッチするタグのみを表示する。 複数の \fItag\fP を指定することもできる。 タグが指定されない場合、全ての (指定された) デバイスの 全てのトークンが表示される。 トークンを表示せずキャッシュを更新したいだけの場合は、 その他のオプションを付けずに \fB\-s none\fP を使用すること。 .TP \fB\-t\fP\fI NAME\fP\fB=\fP\fIvalue\fP 値が \fIvalue\fP の \fINAME\fP という名前のトークンを持つブロックデバイスを検索し、 見つかった全てのデバイスを表示する。 \fINAME\fP の一般的な値としては、 \fBTYPE\fP, \fBLABEL\fP, \fBUUID\fP がある。 コマンドラインでデバイスが何も指定されていない場合は、全てのブロックデバイスを検索する。 デバイスが指定された場合は、指定されたデバイスのみを検索する。 .TP \fB\-v\fP バージョン番号を表示して終了する。 .TP \fB\-w\fP\fI writecachefile\fP デバイスキャッシュをデフォルトのキャッシュファイル \fI/etc/blkid.tab\fP ではなく \fIwritecachefile\fP に書き込む。 キャッシュをデフォルトのファイルに保存したくない場合は、 \fI/dev/null\fP を指定すること。 このオプションが指定されない場合は、 \fB\-c\fP オプションで指定されたファイルと同じファイルに書き出す。 .TP \fIdevice\fP 指定されたデバイスのみのトークンを表示する。 コマンドラインで複数の \fIdevice\fP を指定することもできる。 何も指定されていない場合、認識できるならば \fI/proc/partitions\fP にある全てのデバイスについて表示される。 .SH リターンコード 指定されたトークンが見つかった場合、 または (指定された) デバイスでタグが表示された場合は、0 が返される。 指定されたトークンが見つからなかった場合、 または (指定された) デバイスが識別できなかった場合は、終了コード 2 が返される。 使用法のメッセージを表示した場合、 または他のエラーの場合は、終了コード 4 が返される。 .SH 作者 \fBblkid\fP は libblkid のために Andreas Dilger が作成した。 .SH 入手方法 \fBblkid\fP はバージョン 1.26 から e2fsprogs パッケージの一部であり、 http://e2fsprogs.sourceforge.net から入手できる。 .SH 関連項目 \fBlibblkid\fP(3)