SULOGIN
Section: Linux System Administrator's Manual (8)
Updated: 11 Sep 2000
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名前
sulogin - シングルユーザログイン
書式
sulogin
[ -e ]
[ -p ]
[ -t timeout ]
[ tty-device ]
説明
sulogin
は、システムがシングルユーザモードに入ったときに
(inittab(5)
のエントリを通して)
init(8)
から起動される。
init
は LILO などのブートモニタから
-b
フラグを与えられたときにも
sulogin
を起動しようとする。
ユーザには以下のようなプロンプトが出される。
-
Give root password for system maintenance
(or type Control-D for normal startup):
sulogin
は現在の端末か、またはコマンドラインから指定されたデバイス
(たいてい
/dev/console)
に接続する。
-p
オプションが与えられると、シングルユーザのシェルは、
argv[0]
の最初の文字にダッシュ `-' を付けたかたちで起動される。
これによって、ほとんどのシェルはログインシェルとして動作する。
デフォルトではこれは行われないので、シェルは起動時に
/etc/profile
や
$HOME/.profile
を読み込まない。
ユーザがシングルユーザシェルを終了した後、
あるいはプロンプトに対して Control-d を押した (シェルを起動しなかった) 後には、
システムは (動作を継続して) デフォルトのランレベルにブートする。
環境変数
sulogin
は環境変数
SUSHELL
または
sushell
を探し、起動するシェルを決定しようとする。
これらの環境変数が設定されていないと、
/etc/passwd に書かれている root のシェルを 起動しようとする。
これにも失敗すると、
/bin/sh
を起動する。
この機能は、init の
-b
オプションと一緒に用いると非常に便利である。
システムをシングルユーザモードで起動し、
ルートファイルシステムを read/write でマウントし、
静的にリンクされた特殊な「フェイルセーフ」シェルを使うには、
次のようにする
(この例は LILO のブートプロンプトに与えることができる)。
-
boot: linux -b rw sushell=/sbin/sash
探索方法
sulogin
は、まず通常の方法を用いて root のパスワードをチェックする。
-e
オプションが指定されると、
sulogin
は以下のファイルを調べて root のパスワードを見つけようとする。
これらが壊れていたり、存在しない場合は、
最後の手段として、
root のパスワードを訊ねないままシェルのプロンプトを表示してしまう。
-
/etc/passwd,
/etc/shadow (存在する場合)
著者
Miquel van Smoorenburg <miquels@cistron.nl>
関連項目
init(8),
inittab(5)
Index
- 名前
-
- 書式
-
- 説明
-
- 環境変数
-
- 探索方法
-
- 著者
-
- 関連項目
-
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