PTHREAD_SETAFFINITY_NP

Section: Linux Programmer's Manual (3)
Updated: 2020-11-01
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名前

pthread_setaffinity_np, pthread_getaffinity_np - スレッドの CPU affinity の設定/取得を行う  

書式

#define _GNU_SOURCE             /* See feature_test_macros(7) */
#include <pthread.h>

int pthread_setaffinity_np(pthread_t thread, size_t cpusetsize,
                           const cpu_set_t *cpuset);
int pthread_getaffinity_np(pthread_t thread, size_t cpusetsize,
                           cpu_set_t *cpuset);

-pthread でコンパイルしてリンクする。
 

説明

pthread_setaffinity_np() 関数は、スレッド thread の CPU affinity マスクに cpuset が指す CPU 集合を設定する。呼び出しが成功し、 そのスレッドが現在 cpuset で指定された CPU 上でが実行されていない 場合は、スレッドは指定された CPU のいずれかに移動される。

pthread_getaffinity_np() 関数は、スレッド thread の CPU affinity マスクを、cpuset が指すバッファーに入れて返す。

CPU affinity マスクの詳細については、 sched_setaffinity(2) を参照してほしい。 CPU 集合の操作や取得を行う際に利用できるマクロ群の説明は CPU_SET(3) を参照してほしい。

引き数 cpusetsizecpuset が指すバッファーの長さ (バイト単位) で ある。通常は、この引き数には sizeof(cpu_set_t) を指定する (CPU_SET(3) に書かれているマクロを使って CPU 集合を動的に 割り当てている場合には、別の値になることもある)。  

返り値

成功すると、これらの関数は 0 を返す。 エラーの場合、0 以外のエラー番号を返す。  

エラー

EFAULT
指定されたメモリーアドレスが無効である。
EINVAL
(pthread_setaffinity_np()) affinity ビットマスク mask に、 その時点でシステム上に物理的に存在して、かつそのスレッドに対して許可 されているプロセッサが一つも含まれていない。 スレッドに対してどのプロセッサの利用が許可されるかは、cpuset(7) で 説明されている "cpuset" 機構に適用される制限に基づいて決まる。
EINVAL
(pthread_setaffinity_np()) cpuset が、カーネルがサポートする CPU 集合に含まれない CPU を指定していた。(カーネルの設定オプション CONFIG_NR_CPUS により、CPU 集合を表現するのに使われるカーネルの データ型がサポートする CPU 集合の範囲が定義される。)
EINVAL
(pthread_getaffinity_np()) cpusetsize がカーネルが使用する affinity マスクの大きさよりも小さい。
ESRCH
ID が thread のスレッドが見つからなかった。
 

バージョン

これらの関数は glibc バージョン 2.3.4 以降で提供されている。  

属性

この節で使用されている用語の説明については、 attributes(7) を参照。
インターフェース属性
pthread_setaffinity_np(), pthread_getaffinity_np() Thread safetyMT-Safe
 

準拠

これらの関数は非標準の GNU による拡張である。 そのため、名前に "_np" (nonportable; 移植性がない) という接尾辞が 付いている。  

注意

pthread_setaffinity_np() を呼び出した後、 そのスレッドが実際に実行される CPU 集合は、 cpuset 引き数で指定された集合と システムに実際に存在する CPU 集合の共通部分になる。 また、 cpuset(7) で説明されている "cpuset" 機構が使われている場合 には、そのスレッドが実行される CPU 集合がシステムによってさらに制限 される場合がある。そのスレッドが実行される実際の CPU 集合に対する これらの制限は、カーネルにより黙って適用される。

これらの関数は、システムコール sched_setaffinity(2) と sched_getaffinity(2) を使って実装されている。

(このバージョンだけであるが) glibc 2.3.3 では、 これらの関数は cpusetsize 引き数を持っていなかった。 内部で呼ばれるシステムコールに渡される CPU セットの大きさは 常に sizeof(cpu_set_t) であった。

pthread_create(3) で作成される新しいスレッドは、 作成者の CPU affinity マスクを継承する。  

以下のプログラムでは、メインスレッドは pthread_setaffinity_np() を使って自分の CPU affinity マスクに CPU 0 から 7 が含まれるように設定し (システム上には 0 から 7 に対応する CPU が全て存在するとは限らない)、 その後で pthread_getaffinity_np() を使って スレッドに実際に設定された CPU affinity マスクを確認している。

#define _GNU_SOURCE #include <pthread.h> #include <stdio.h> #include <stdlib.h> #include <errno.h>

#define handle_error_en(en, msg) \
        do { errno = en; perror(msg); exit(EXIT_FAILURE); } while (0)

int main(int argc, char *argv[]) {
    int s;
    cpu_set_t cpuset;
    pthread_t thread;


    thread = pthread_self();


    /* Set affinity mask to include CPUs 0 to 7 */


    CPU_ZERO(&cpuset);
    for (int j = 0; j < 8; j++)
        CPU_SET(j, &cpuset);


    s = pthread_setaffinity_np(thread, sizeof(cpuset), &cpuset);
    if (s != 0)
        handle_error_en(s, "pthread_setaffinity_np");


    /* Check the actual affinity mask assigned to the thread */


    s = pthread_getaffinity_np(thread, sizeof(cpuset), &cpuset);
    if (s != 0)
        handle_error_en(s, "pthread_getaffinity_np");


    printf("Set returned by pthread_getaffinity_np() contained:\n");
    for (int j = 0; j < CPU_SETSIZE; j++)
        if (CPU_ISSET(j, &cpuset))
            printf("    CPU %d\n", j);


    exit(EXIT_SUCCESS); }  

関連項目

sched_setaffinity(2), CPU_SET(3), pthread_attr_setaffinity_np(3), pthread_self(3), sched_getcpu(3), cpuset(7), pthreads(7), sched(7)  

この文書について

この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。


 

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