GETDATE

Section: Linux Programmer's Manual (3)
Updated: 2020-11-01
Index JM Home Page roff page
 

名前

getdate, getdate_r - 日付と時刻の文字列を要素別の時刻に変換する  

書式

#include <time.h>

struct tm *getdate(const char *string);

extern int getdate_err;

#include <time.h>

int getdate_r(const char *string, struct tm *res);

glibc 向けの機能検査マクロの要件 (feature_test_macros(7) 参照):

getdate():


 _XOPEN_SOURCE >= 500

getdate_r():
_GNU_SOURCE
 

説明

getdate() 関数は、 string が指すバッファーに格納された文字列表現の日付と時刻を、 要素別の時刻 (broken-down time) に変換する。 要素別の時刻は tm 構造体に格納され、この構造体へのポインターが関数の結果として返される。 この tm 構造体は静的なメモリー領域にあり、 getdate() のそれ以降の呼び出しで上書きされるかもされない。

(format 引き数でフォーマットを指定する) strptime(3) とは違い、 getdate() は環境変数 DATEMSK で指定されたフルパス名のファイルに書いてあるフォーマットを用いる。

マッチの際には大文字小文字を区別しない。 パターン中でも変換される文字列中でも、余分な空白文字は無視される。

パターンに指定できる変換指定は、 strptime(3) のものと同じである。 POSIX.1-2001 では一つの変換指定が追加で規定されている。

%Z
タイムゾーンの名前。 glibc では実装されていない。

%Z が指定された場合、要素別の時刻を格納する構造体は、 指定されたタイムゾーンにおける現在時刻に対応する値で初期化される。 指定されていない場合、この構造体は現在のローカルタイムに対応する 要素別の時刻で初期化される (localtime(3) を呼び出した場合と同じ)。

曜日だけが指定された場合、 今日または今日以降で、 その曜日に合致する最初の日が採用される。

(年なしで) 月だけが指定された場合、 今月または今月以降で、 その月に合致する最初の月が採用される。

時・分・秒がいずれも指定されなかった場合、 現在の時・分・秒が採用される。

日付の指定がなかったが、時間 (hour) だけ指定された場合は、 現在の時間またはそれ以降で、その指定に合致する最初の時間が採用される。

getdate_r() は GNU 拡張で getdate() のリエントラント版を提供している。 getdate_r() では、エラーを報告するのにグローバル変数を使用したり、 要素別の時刻を返すのに静的なバッファーを使用したりせず、 エラーを関数の返り値経由で報告し、要素別の時刻を 引き数 res が指し示す呼び出し側で割り当てたバッファーに格納して返す。  

返り値

成功すると、 getdate() は struct tm へのポインターを返す。 失敗すると NULL を返し、グローバル変数 getdate_err に以下に示すエラー番号のいずれか一つを設定する。 errno の変更については規定されていない。

成功すると、 getdate_r() は 0 を返す。 失敗すると、以下に示すエラー番号のいずれか一つを返す。  

エラー

以下のエラーが、 (getdate() では) getdate_err 経由で返され、 (getdate_r() では) 関数の返り値として返される。
1
環境変数 DATEMASK が未定義、またはその値が空文字列である。
2
DATEMSK で指定されたテンプレートファイルを読み込み用にオープンできない。
3
ファイルのステータス情報が取得できない。
4
テンプレートファイルが通常のファイルでない。
5
テンプレートファイルの読み込み中にエラーが起こった。
6
メモリーの割り当てに失敗した (メモリーが足りない)。
7
入力にマッチしたファイルに、行が含まれていない。
8
入力指定が正しくない。
 

環境変数

DATEMSK
書式パターンを含むファイル。
TZ, LC_TIME
strptime(3) が用いる変数。
 

属性

この節で使用されている用語の説明については、 attributes(7) を参照。
インターフェース属性
getdate() Thread safetyMT-Unsafe race:getdate env locale
getdate_r() Thread safetyMT-Safe env locale
 

準拠


 POSIX.1-2001, POSIX.1-2008.  

注意

POSIX.1 仕様では、 strptime(3) については %E%O といった修正子を用いた変換指定を規定しているが、 getdate() についてはこのような修飾子の規定はない。 glibc では、 getdate() は strptime(3) を用いて実装されており、 両者では全く同じ変換が両者でサポートされている。  

以下のプログラムは、コマンドライン引き数のそれぞれについて getdate() を呼び出し、それぞれについて返された tm 構造体のフィールド値を表示する。 次のシェルセッションは、プログラムの動作例である。

$ TFILE=$PWD/tfile $ echo '%A' > $TFILE # Full name of the day of the week $ echo '%T' >> $TFILE # ISO date (YYYY-MM-DD) $ echo '%F' >> $TFILE # Time (HH:MM:SS) $ date $ export DATEMSK=$TFILE $ ./a.out Tuesday '2009-12-28' '12:22:33' Sun Sep 7 06:03:36 CEST 2008 Call 1 ("Tuesday") succeeded:
    tm_sec   = 36
    tm_min   = 3
    tm_hour  = 6
    tm_mday  = 9
    tm_mon   = 8
    tm_year  = 108
    tm_wday  = 2
    tm_yday  = 252
    tm_isdst = 1 Call 2 ("2009-12-28") succeeded:
    tm_sec   = 36
    tm_min   = 3
    tm_hour  = 6
    tm_mday  = 28
    tm_mon   = 11
    tm_year  = 109
    tm_wday  = 1
    tm_yday  = 361
    tm_isdst = 0 Call 3 ("12:22:33") succeeded:
    tm_sec   = 33
    tm_min   = 22
    tm_hour  = 12
    tm_mday  = 7
    tm_mon   = 8
    tm_year  = 108
    tm_wday  = 0
    tm_yday  = 250
    tm_isdst = 1  

プログラムのソース

#define _GNU_SOURCE #include <time.h> #include <stdio.h> #include <stdlib.h>


 int main(int argc, char *argv[]) {
    struct tm *tmp;


     for (int j = 1; j < argc; j++) {
        tmp = getdate(argv[j]);


        if (tmp == NULL) {
            printf("Call %d failed; getdate_err = %d\n",
                   j, getdate_err);
            continue;
        }


        printf("Call %d (\"%s\") succeeded:\n", j, argv[j]);
        printf("    tm_sec   = %d\n", tmp->tm_sec);
        printf("    tm_min   = %d\n", tmp->tm_min);
        printf("    tm_hour  = %d\n", tmp->tm_hour);
        printf("    tm_mday  = %d\n", tmp->tm_mday);
        printf("    tm_mon   = %d\n", tmp->tm_mon);
        printf("    tm_year  = %d\n", tmp->tm_year);
        printf("    tm_wday  = %d\n", tmp->tm_wday);
        printf("    tm_yday  = %d\n", tmp->tm_yday);
        printf("    tm_isdst = %d\n", tmp->tm_isdst);
    }


    exit(EXIT_SUCCESS); }  

関連項目

time(2), localtime(3), setlocale(3), strftime(3), strptime(3)  

この文書について

この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。


 

Index

名前
書式
説明
返り値
エラー
環境変数
属性
準拠
注意
プログラムのソース
関連項目
この文書について

This document was created by man2html, using the manual pages.
Time: 11:55:21 GMT, May 01, 2021