BIND

Section: Linux Programmer's Manual (2)
Updated: 2014-08-19
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名前

bind - ソケットに名前をつける  

書式

#include <sys/types.h>          /* 「注意」参照 */
#include <sys/socket.h>

int bind(int sockfd, const struct sockaddr *addr,
         socklen_t addrlen);
 

説明

socket(2) でソケットが作成されたとき、そのソケットは名前空間 (アドレスファミリー) に 存在するが、アドレスは割り当てられていない。 bind() は、ファイルディスクリプター sockfd で参照されるソケットに addr で指定されたアドレスを割り当てる。 addrlen には addr が指すアドレス構造体のサイズをバイト単位で指定する。 伝統的にこの操作は 「ソケットに名前をつける」 と呼ばれる。

SOCK_STREAM ソケットが接続を受け付けられるようにするには (accept(2) を参照)、通常その前に bind() を使用してローカルアドレスを割り当てる必要がある。

名前付けのルールはアドレスファミリーごとに異なっている。詳細な情報は 第 7 章の各マニュアルを参照すること。 AF_INETip(7) を、 AF_INET6ipv6(7) を、 AF_UNIXunix(7) を、 AF_APPLETALKddp(7) を、 AF_PACKETpacket(7) を、 AF_X25x25(7) を、 AF_NETLINKnetlink(7) を参照。

addr 引き数に実際にどのような構造体が渡されるかは、 アドレスファミリーに依存する。 sockaddr 構造体は以下のような感じで定義されている:


struct sockaddr {
    sa_family_t sa_family;
    char        sa_data[14];
}

この構造体は、 addr に渡される構造体へのポインターをキャストし、 コンパイラの警告メッセージを抑えるためだけに存在する。 下記の「例」を参照。  

返り値

成功した場合にはゼロが返される。エラー時には -1 が返され、 errno が適切に設定される。  

エラー

EACCES
そのアドレスは保護されていて、かつユーザーがスーパーユーザーではない。
EADDRINUSE
指定されたアドレスが既に使用中である。
EADDRINUSE
(インターネットドメインソケットの場合) ソケットアドレス構造体でポート番号に 0 が指定されたが、 一時ポート (ephemeral port) を割り当てようとした際に、 一時ポートとして使用する範囲のすべてのポート番号が使用中であった。 ip(7) の /proc/sys/net/ipv4/ip_local_port_range の説明を参照。
EBADF
sockfd が不正なディスクリプターである。
EINVAL
ソケットがすでにアドレスに結びつけ (bind) られている。
EINVAL
addrlen が間違っているか、 addr がこのソケットのドメインで有効なアドレスではない。
ENOTSOCK
sockfd がファイルに対するディスクリプターで、ソケットに対するものではない。

以下のエラーは UNIXドメイン (AF_UNIX) のソケット特有である:

EACCES
パス名の構成要素に検索許可 (search permission) がない (path_resolution(7) も参照すること)。
EADDRNOTAVAIL
存在しないインターフェースが要求されたか、要求されたアドレスが ローカルではなかった。
EFAULT
addr がユーザーのアクセス可能なアドレス空間の外を指している。
ELOOP
addr を解決する際に遭遇したシンボリックリンクが多過ぎる。
ENAMETOOLONG
addr が長過ぎる。
ENOENT
ファイルが存在しない。
ENOMEM
カーネルに、利用可能なメモリーが十分にない。
ENOTDIR
パス名の構成要素がディレクトリではない。
EROFS
ソケット inode が読み込み専用のファイルシステム上にある。
 

準拠

SVr4, 4.4BSD, POSIX.1-2001 (bind() は 4.2BSD で最初に現われた)。  

注意

POSIX.1-2001 では <sys/types.h> のインクルードは必須とされておらず、 Linux ではこのヘッダーファイルは必要ではない。 しかし、歴史的には、いくつかの実装 (BSD 系) でこのヘッダーファイルが 必要であり、移植性が必要なアプリケーションではこのファイルを インクルードするのが賢明であろう。

bind() の三番目の引き数は (4.x BSD や libc4, libc5 と同様に) 実際には int である。glibc でも使われている現在の socklen_t に関して、POSIX には少し混乱がある。 詳しくは accept(2) を参照のこと。  

バグ

透過的プロキシ (transparent proxy) オプションについて記述していない。  

インターネットドメインソケットでの bind() の利用例が getaddrinfo(3) に記載されている。

以下の例は、UNIX ドメイン (AF_UNIX) でストリームソケットを bind する方法を示したものである。

#include <sys/socket.h>
#include <sys/un.h>
#include <stdlib.h>
#include <stdio.h>
#include <string.h>

#define MY_SOCK_PATH "/somepath"
#define LISTEN_BACKLOG 50

#define handle_error(msg) \
    do { perror(msg); exit(EXIT_FAILURE); } while (0)

int
main(int argc, char *argv[])
{
    int sfd, cfd;
    struct sockaddr_un my_addr, peer_addr;
    socklen_t peer_addr_size;

    sfd = socket(AF_UNIX, SOCK_STREAM, 0);
    if (sfd == -1)
        handle_error("socket");

    memset(&my_addr, 0, sizeof(struct sockaddr_un));
                        /* Clear structure */
    my_addr.sun_family = AF_UNIX;
    strncpy(my_addr.sun_path, MY_SOCK_PATH,
            sizeof(my_addr.sun_path) - 1);

    if (bind(sfd, (struct sockaddr *) &my_addr,
            sizeof(struct sockaddr_un)) == -1)
        handle_error("bind");

    if (listen(sfd, LISTEN_BACKLOG) == -1)
        handle_error("listen");

    /* Now we can accept incoming connections one
       at a time using accept(2) */

    peer_addr_size = sizeof(struct sockaddr_un);
    cfd = accept(sfd, (struct sockaddr *) &peer_addr,
                 &peer_addr_size)
    if (cfd == -1)
        handle_error("accept");

    /* Code to deal with incoming connection(s)... */

    /* When no longer required, the socket pathname, MY_SOCK_PATH
       should be deleted using unlink(2) or remove(3) */
}
 

関連項目

accept(2), connect(2), getsockname(2), listen(2), socket(2), getaddrinfo(3), getifaddrs(3), ip(7), ipv6(7), path_resolution(7), socket(7), unix(7)  

この文書について

この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.79 の一部 である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。


 

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