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28. 日付入力の書式

まず、引用から始める。

時間を計るための我々の単位は、秒から月にいたるまで、あまりにも複雑で、一貫性がなく、ばらばらなので、 時間について間違わずに暗算をすることなど、ほとんど不可能なほどだ。 まったくの話、どこかの横暴な神様が、人間の知能を時間の奴隷にしてやろうと企んだとしても — 腐った決まりごとや不愉快な不意打ちに隷従せずに済ますことなど、 人間にはほとんど不可能にしてやろうと企んだとしても — 現在我々が使っているシステムをお下げ渡しになる以上のことは、できなかったに違いない。 我々の時間計算のシステムは、垂直な面も水平な面もない不等辺四辺形の建築ブロックの集まりのようなものだ。 あるいは、ほんの簡単な考えを述べるにも、 凝りに凝った構成や、無駄な不変化詞や、長々しい婉曲表現が必要な言語のようなものだ。 言語や科学のもっとうまく行っている思考様式は、我々が経験に果敢に立ち向かうことを、 少なくとも冷静に立ち向かうことを可能にしてくれる。 ところが、そうしたものとは違って、我々の時間計算のシステムは、 密かに、しかも執拗に時間に対する我々の恐怖をかきたてるのである。

… それは、建築家が長さをフィートで、幅をメートルで、高さをエルで測らなければならないようなものだ。 あるいは、基本的な使用説明書を読むのに、五つの異なった言語の知識が必要なようなものだ。 だから、我々が、自分にとってすぐ最近の過去や未来を表す、この前の火曜日 (last Tuesday) とか、来週の日曜日 (a week from Sunday) とかいった表現について、それは一体いつを指しているのだろうと考え込んでは、 どうしようもない混乱を覚えることがよくあるのも、無理からぬことなのである。…

— Robert Grudin, Time and the Art of Living.

この章では、GNU のプログラムが認識する日付表現文字列について説明する。 そうした文字列は、ユーザである読者が、様々なプログラムに引数として渡すことのできるものだ。 C のインターフェース (parse_datetime 関数で使用する) については、ここでは説明しない。


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