MODINFO
Section: modinfo (8)
Updated: 2021/01/29
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名前
modinfo - Linux カーネルモジュールに関する情報を表示する
書式
-
modinfo [-0] [-F field] [-k kernel]
[modulename|filename...]
-
modinfo -V
-
modinfo -h
説明
modinfo は、 コマンドラインから与えられた Linux カーネルモジュールから、 その情報を抽出します。
モジュール名がファイル名でない場合は、 /lib/modules/version ディレクトリが検索されます。
これはカーネルモジュールがロードされる際に modprobe(8) によっても行われます。
modinfo がモジュールの各属性を一覧表示するにあたって、 デフォルトでは、 読みやすさを考慮して fieldname :
value という形式の出力を行います。 ファイル名も同様にして一覧出力されます (ただしファイル名は、 実際の属性ではありません)。
modinfo の本バージョンでは、 どのような Linux カーネルアーキテクチャーのモジュールでも解釈します。
オプション
-V, --version
-
- modinfo のバージョンを表示します。
-F, --field
-
指定された項目値だけを 1 行ずつに表示します。 これはスクリプト内で用いる際に便利です。 項目名は、 大文字小文字を区別します。 一般的な項目は
(すべてのモジュールに含まれるわけではないですが)、 著者 (author)、 説明 (description)、 ライセンス (license)、
引数 (param)、 依存モジュール (depends)、 エイリアス (alias)、 依存モジュールの項目、
です。特別な項目としてファイル名があり、 モジュールのファイル名を一覧表示します。
-b basedir, --basedir basedir
-
モジュールのルートディレクトリ。 デフォルトは / です。
-k kernel
-
実行中のカーネルではない、 別のカーネルに関する情報を表示します。 これが必要になるのは、 ディストリビューションにおいて、 新たにインストールされた
(まだ稼働していない) 一連のカーネルモジュールについて、 そこからの情報を取得する場合です。 たとえば、
新たなカーネルにおける種々のモジュールに対して、 必要となるファームウェアファイルは何であるのかを調べたいような場合です。 その場合には、 起動時に
initrd/initramfs イメージの読み込みを行わなければならないためです。
-0, --null
-
項目値の区切りとして、 改行文字ではなく ASCII ゼロ文字を用います。 これはスクリプト内で用いる際に便利です。 理論的には、
改行文字が項目内に含まれる場合があるためです。
-a --author, -d --description, -l --license, -p
--parameters, -n --filename
-
これは --field フラグにおける各引数、 つまり author, description, license, parm, filename
に対するショートカットです。 かつての modutils の modinfo を使っていた方が、 扱いやすくなるようにしたものです。
著作権
この man ページの元々の著作権表記は Copyright 2003, Rusty Russell, IBM Corporation です。 現在は
Jon Masters その他が保守を行っています。
関連項目
modprobe(8)
著者
Jon Masters <jcm@jonmasters.org>
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開発者
Lucas De Marchi <lucas.de.marchi@gmail.com>
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開発者
Index
- 名前
-
- 書式
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- 説明
-
- オプション
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- 著作権
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- 関連項目
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- 著者
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Time: 07:09:00 GMT, June 24, 2022