SCGCHECK

Section: Schily's USER COMMANDS (1)
Updated: Version 1.10
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名前

scgcheck - libscg の ABI のチェックと確認をおこなう  

書式

scgcheck [ options ]

 

説明

scgcheck は libscg の Application Binary Interface のチェックと照合をおこなう。

device はドライブの scsibus/target/lun を指す。 SunOS での通信は汎用 SCSI ドライバ scg を用いて行われる。 他の OS では、このドライバをシミュレートするライブラリを使う。 使用可能な書式は、 dev= scsibus,target,lun または dev= target,lun である。 後者の場合、ドライブはマシンのデフォルトの SCSI バスに 接続されていなければならない。 scsibus, target, lun は整数である。 OS や SCSI 転送の実装のなかには、これに加えてデバイスファイル名を 指定しなければならないものもある。 この場合の正しい書式は、 dev= devicename:scsibus,target,lun または dev= devicename:target,lun である。 このようなシステムでは、指定されたデバイスノード名が 1 つの SCSI デバイスのみを参照している場合、 dev= devicename:scsibus,target,lun の代わりに、省略形の dev= devicename:@ または dev= devicename:@,lun を使うことができる。

リモートの SCSI デバイスにアクセスするためには、 リモートのデバイスであることを示すインジケータを SCSI デバイス名の前に付ける必要がある。 リモートデバイスのインジケータは REMOTE:user@host: または REMOTE:host: という形式である。
指定可能なリモート SCSI デバイス名は、 REMOTE:user@host: または REMOTE:user@host:1,0,0 という形式である。 1 つ目の形式では、リモートで SCSI デバイスのスキャンを行わせる。 2 つ目の形式では、 host の SCSI bus # 1,target 0 lun 0 に接続されている SCSI デバイスにアクセスする。

readcd を全ての UNIX 系プラットフォームで汎用的にするためには、 dev= devicename:scsibus,target,lun という書式が好ましい。 これによりデバイスについての各 OS 特有の知識を ユーザーに対して隠蔽することができる。 またこれにより、実際のデバイスファイル名や scsibus,target,lun を指定する方法を、特定の OS 上でサポートする必要がなくなる。

scsibus 0 はマシンのデフォルトの SCSI バスである。 マシンの SCSI 設定についてのより詳細な情報は、 ブート時のメッセージや /var/adm/messages を参照すること。 scsibus,target,lun にどのような値を指定してよいか分らない場合は、 cdrecord-scanbus オプションを使ってみること。

 

オプション

-version
バージョン情報を表示して、終了する。
dev=target
SCSI バスのスキャンテストで使われる SCSI target のデフォルト値を設定する。 上記の注意事項を参照すること。 例えば、バスのスキャンのときに Solaris USCSI や リモートの SCSI を指定することができる。

バスのスキャンを行わない場合の典型的なデバイス指定は dev=6,0 である。 数値での target 指定の他に、 ファイル名も指定しなければならない場合、 そのファイル名は実装依存である。 この場合の正確なファイル名は、 対象とする OS の独自のマニュアルに書かれているだろう。 CAM をサポートしてない FreeBSD システムでは、 (/dev/rcd0.ctl などの) 制御デバイスを使う必要がある。 この場合の正確なデバイス指定は、 dev=/dev/rcd0.ctl:@ である。

Linux では、パラレルポートアダプタに接続されたデバイスは、 仮想 SCSI bus に対応付けされる。 別のパラレルポートアダプタは、 この仮想 SCSI bus の別の target に対応付けされる。

dev オプションが指定されていない場合、 cdrecord は環境変数 CDR_DEVICE からデバイスを取得しようとする。

dev= オプションの引き数に文字 ',', '/', '@', ':' がない場合、 ファイル /etc/default/cdrecord に書かれたラベル名として扱われる (「ファイル」セクションを参照すること)。

timeout=#
SCSI コマンドのデフォルトのタイムアウトを # 秒にする。 SCSI コマンドのデフォルトのタイムアウトは、 SCSI コマンドを送る際の最短タイムアウトとして使われる。 SCSI コマンドがタイムアウトにより失敗した場合、 タイムアウトの値を失敗したコマンドの デフォルトのタイムアウトより長くすることができる。 タイムアウトを長くしてコマンドが正常に動作した場合は、 成功したときのタイムアウト時間とそのコマンドを、 このプログラムの著者に知らせて下さい。 timeout オプションが指定されない場合、 デフォルトのタイムアウト 40 秒が使われる。
debug=#, -d
(debug=# を使って) その他のデバッグレベルを # に設定する。 または (-d を使って) デバッグレベルを 1 つ上げる。 -dd を指定した場合、 debug=2 と等しくなる。 libscg でドライバをオープンする際の問題や、 セクタサイズとセクタタイプの問題を発見するのに役立つ。 -debug を使うと、処理が遅くなりバッファアンダーランの原因になるかもしれない。
kdebug=#, kd=#
scg ドライバに対して、SCSI コマンドを動作させているときの カーネルデバッグレベルを変更させる。
-silent, -s
SCSI コマンドが失敗したときの状況報告を表示させない。
-v
一般的な表示の詳細度を 1 つ上げる。 例えば、書き込み処理の進捗状況を表示するために使われる。
-V
SCSI コマンド転送に関する表示の詳細度を 1 つ上げる。 CD レコーダにおける書き込み処理での問題をデバックするのに役立つ。 簡単なエラーメッセージしか表示されない場合は、 このフラグを使って詳細な表示を行わせることができる。 -VV を指定すると、データバッファの内容も表示される。 -V-VV を使うと、処理が遅くなる。
f=file
check.log の代わり使うログファイルを指定する。

 

 

ファイル

 

関連項目

cdrecord(1), readcd(1), mkisofs(1), scg(7).

 

注意

壊れた Linux SCSI generic driverscgcheck を使う場合、 scgcheck は scg ドライバの機能をエミュレートを試みるという対処療法を使う。 不幸なことに、 Linux の sg ドライバには以下のような酷いバグがある:

SCSI コマンドが全く送られていないかを調べることができない。
SCSI status バイトを取得できない。 このため、 scgcheck は失敗した SCSI コマンドをある状況下では報告できない。
転送時の実際の DMA カウントを取得できない。 scgcheck は、DMA の残余カウントがあるかをユーザーに知らせることができない。
auto sense データのうち有効なバイト数を取得できない。 scgcheck は、認識したデータをデバイスが全く転送していないかを ユーザーに知らせることができない。
auto request sense では非常に少ないデータしか取得できない (CCS/SCSI-2/SCSI-3 では 18 以上でなければならない)。

 

返り値

SCSI コマンドの典型的なエラーメッセージは以下のようなものである:

readcd: I/O error. test unit ready: scsi sendcmd: no error
CDB:  00 20 00 00 00 00
status: 0x2 (CHECK CONDITION)
Sense Bytes: 70 00 05 00 00 00 00 0A 00 00 00 00 25 00 00 00 00 00
Sense Key: 0x5 Illegal Request, Segment 0
Sense Code: 0x25 Qual 0x00 (logical unit not supported) Fru 0x0
Sense flags: Blk 0 (not valid)
cmd finished after 0.002s timeout 40s

1 行目はコマンドの転送についての情報である。 最初のコロンのあとの文字列は、 カーネルの視点からみたシステムコールのエラーである。 他の問題が起こらないときに、一般的なのは I/O error である。 次の文字列は失敗した SCSI コマンドの簡単な説明である。 残りの部分は SCSI バス越しにコマンドを転送する際に 問題が発生したことを示す。 fatal error はコマンドを転送できなかったことを示す (つまり、要求された SCSI アドレスにデバイスが存在しなかった)。

2 行目には失敗したコマンドの SCSI コマンドの ディスクリプターブロックが表示される。

3 行目には、コマンドの転送が成功した場合に、 コマンドによって返される SCSI status コードについての情報が表示される。 これは SCSI デバイスからのエラー情報である。

4 行目はコマンドの auto request sense 情報の 16 進ダンプである。

5 行目は (もし存在すれば) sense key のエラー文字列である。 コマンドが copy の場合にのみ、セグメント番号が続く。 エラーメッセージが現在のコマンドに直接関係していない場合、 deferred error という文字列が表示される。

6 行目は sense code のエラー文字列である。 存在する場合には sense qualifier も表示される。 デバイスのタイプが既知の場合、 sense data は scsierrs.c にあるテーブルを用いてデコードされる。 その文字列の後には field replaceable unit についてのエラー値が続く。

7 行目には、失敗したコマンドに関連したブロック番号と エラーフラグ文字列が表示される。 ブロック番号は有効ではないかも知れない。

8 行目は、そのコマンドについて設定されたタイムアウトと、 実際にコマンドが完了するまでにかかった時間が表示される。

 

バグ

 

謝辞

 

メーリングリスト

 

著者

Joerg Schilling
Seestr. 110
D-13353 Berlin
Germany

その他の情報は以下で入手できる。
http://www.fokus.gmd.de/usr/schilling/cdrecord.html

サポートに関する質問は、

cdrecord-support@berlios.de
または other-cdwrite@lists.debian.org

にメールを送ってください。

明らかなバグを見付けた場合は、

cdrecord-developers@berlios.de
または schilling@fokus.gmd.de

にメールを送ってください。

メーリングリストを購読するには、

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または http://lists.berlios.de/mailman/listinfo/cdrecord-support

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Time: 03:33:29 GMT, March 14, 2018