SYSCONF

Section: Linux Programmer's Manual (3)
Updated: 2014-12-31
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名前

sysconf - 動作中に設定情報を取得する  

書式

#include <unistd.h>

long sysconf(int name);
 

説明

POSIX では、アプリケーションがコンパイル時や実行時に、 特定のオプションがサポートされているかや、 設定可能な特定の定数や制限 (limits) がどんな値かをテストすることができる。

コンパイル時に行うには、 <unistd.h><limits.h> の両方もしくは一方をインクルードし、 特定のマクロの値を確認する。

実行時には、ここで説明する関数 sysconf() を使って数値を問い合わせることができる。 ファイルが存在するファイルシステムに関する数値は、 fpathconf(3) と pathconf(3) を使って確認できる。 文字列の値は confstr(3) を使って確認できる。

これらの関数で取得される値は設定可能なシステム定数である。 これらはプロセスの生存期間の間は変化しない。

オプションを確認できるように、たいていは <unistd.h> で定数 _POSIX_FOO が定義されている。 定義されていないときは、実行時に問い合わせを行う必要がある。 その値が -1 に定義されているときは、そのオプションはサポートされていない。 0 に定義されているときは、関連する関数やヘッダーファイルが存在するが、 どの程度サポートされているかは実行時に確認しなければならない。 -1 でも 0 でもない値に定義されているときは、そのオプションがサポート されている。通常は、そのオプションについて記載した POSIX の改訂年月 を示す値になっている (例えば 200112L)。 glibc では 1 が設定されていると、そのオプションはサポートされているが、 POSIX の改訂版がまだ発行されていないことを示す。 sysconf() の引き数には _SC_FOO を指定する。 オプションのリストについては posixoptions(7) を参照のこと。

変数や制限を確認できるように、たいていは、 <limits.h> で定数 _FOO が、 <unistd.h>_POSIX_FOO が定義されている。 制限が規定されていない場合は定数は定義されない。 定数が定義されているときには、その定数は保証できる値であり、 実際にはもっと大きな値がサポートされていることもある。 アプリケーションがシステム毎に変化する値を利用したい場合には、 sysconf() を呼び出すことで実現できる。 sysconf() の引き数には _SC_FOO を指定する。  

POSIX.1 変数

変数名、その値を取得するのに使われる sysconf() のパラメーター名、簡単な説明を以下に示す。

まず POSIX.1 互換の変数を示す。

ARG_MAX - _SC_ARG_MAX
exec(3) 関数群の引き数の最大長。 _POSIX_ARG_MAX (4096) 未満であってはならない。
CHILD_MAX - _SC_CHILD_MAX
ユーザーID あたりの同時に存在できるプロセスの最大数。 _POSIX_CHILD_MAX (25) 未満であってはならない。
HOST_NAME_MAX - _SC_HOST_NAME_MAX
gethostname(2) で返されるホスト名の最大長。末尾のヌルバイトは長さに含まれない。 _POSIX_HOST_NAME_MAX (255) 未満であってはならない。
LOGIN_NAME_MAX - _SC_LOGIN_NAME_MAX
ログイン名の長さの最大値。末尾のヌルバイトも長さに含まれる。 _POSIX_LOGIN_NAME_MAX (9) 未満であってはならない。
NGROUPS_MAX - _SC_NGROUPS_MAX
補助グループ ID の最大数。
clock ticks - _SC_CLK_TCK
1秒あたりのクロックティック数。 対応する変数は廃止された。この変数は当然ながら CLK_TCK と呼ばれていた。 (注意: マクロ CLOCKS_PER_SEC からは情報は得られない: この値は 1000000 でなければならない)
OPEN_MAX - _SC_OPEN_MAX
一つのプロセスが同時にオープンできるファイル数の上限。 _POSIX_OPEN_MAX (20) 未満であってはならない。
PAGESIZE - _SC_PAGESIZE
バイト単位でのページサイズ。 1 より小さくなってはならない。 (この代わりに PAGE_SIZE を使うシステムもある)
RE_DUP_MAX - _SC_RE_DUP_MAX
regexec(3) と regcomp(3) で許容されている BRE (Basic Regular Expression; 基本正規表現) の繰り返し出現回数の最大値。 _POSIX2_RE_DUP_MAX (255) 未満であってはならない。
STREAM_MAX - _SC_STREAM_MAX
一つのプロセスが同時にオープンできるストリーム数の上限。 定義されていた場合には、この値は標準 C マクロの FOPEN_MAX と同じである。 _POSIX_STREAM_MAX (8) 未満であってはならない。
SYMLOOP_MAX - _SC_SYMLOOP_MAX
パス名の解決時に現れてもよいシンボリックリンクの最大数。 この数を超えると、パス名解決時に ELOOP が返される。 _POSIX_SYMLOOP_MAX (8) 未満であってはならない。
TTY_NAME_MAX - _SC_TTY_NAME_MAX
端末デバイス名の最大長。長さには末尾のヌルバイトも含まれる。 _POSIX_TTY_NAME_MAX (9) 未満であってはならない。
TZNAME_MAX - _SC_TZNAME_MAX
タイムゾーン名として使えるバイト数の最大値。 _POSIX_TZNAME_MAX (6) 未満であってはならない。
_POSIX_VERSION - _SC_VERSION
POSIX.1 標準が承認された年月。 YYYYMML という書式である。 199009L という値は、1990年 9月 改訂であることを示す。
 

POSIX.2 変数

次に、POSIX.2 の値を示す。 これらは各ユーティリティに対する制限を指定する。
BC_BASE_MAX - _SC_BC_BASE_MAX
bc(1) ユーティリティで許容される obase の最大値。
BC_DIM_MAX - _SC_BC_DIM_MAX
bc(1) で許容される一つの配列中の要素数の最大値。
BC_SCALE_MAX - _SC_BC_SCALE_MAX
bc(1) で許される scale の最大値。
BC_STRING_MAX - _SC_BC_STRING_MAX
bc(1) で許容される文字列の最大長。
COLL_WEIGHTS_MAX - _SC_COLL_WEIGHTS_MAX
ロケール定義ファイル中の LC_COLLATE order キーワードのエントリーに割り当て可能な重みの最大値。
EXPR_NEST_MAX - _SC_EXPR_NEST_MAX
expr(1) において、括弧で入れ子にできる式の最大数。
LINE_MAX - _SC_LINE_MAX
ユーティリティの入力行の最大長。標準入力だけでなく、ファイルからの入力にも 適用される。長さには行の末尾の改行文字も含まれる。
RE_DUP_MAX - _SC_RE_DUP_MAX
正規表現で区間表記 (interval notation) \{m,n\} が使用されたときに許容される繰り返し出現回数の最大値。
POSIX2_VERSION - _SC_2_VERSION
POSIX.2 標準のバージョン。YYYYMML という書式で表記される。
POSIX2_C_DEV - _SC_2_C_DEV
POSIX.2 の C 言語開発機能がサポートされているかを示す。
POSIX2_FORT_DEV - _SC_2_FORT_DEV
POSIX.2 の FORTRAN 開発ユーティリティがサポートされているかを示す。
POSIX2_FORT_RUN - _SC_2_FORT_RUN
POSIX.2 の FORTRAN ランタイムユーティリティがサポートされているかを示す。
_POSIX2_LOCALEDEF - _SC_2_LOCALEDEF
localedef(1) を使った、POSIX.2 のロケールの作成をサポートしているかを示す。
POSIX2_SW_DEV - _SC_2_SW_DEV
POSIX.2 ソフトウェア開発ユーティリティオプションがサポートされているかを示す。

以下の値も存在するが、標準には含まれていない。


 - _SC_PHYS_PAGES
物理メモリーのページ数。 この値と _SC_PAGESIZE 値の積は桁溢れする可能性があるので注意すること。

 - _SC_AVPHYS_PAGES
現在利用可能な物理メモリーのページ数。

 - _SC_NPROCESSORS_CONF
設定されたプロセッサ数。

 - _SC_NPROCESSORS_ONLN
現在オンラインの (利用可能な) プロセッサ数。
 

返り値

name が不正な場合、-1 が返され、 errnoEINVAL が設定される。 それ以外の場合、システムリソースの値が返り値として返され、 errno は変更されない。問い合わせがオプションに関するものであれば、 そのオプションが利用できる場合には正の値が返され、 利用できない場合には -1 が返される。 問い合わせが制限に関するものであれば、その制限が設定されていない場合に -1 が返される。  

準拠

POSIX.1-2001.  

バグ

ARG_MAX を使うのは難しい、なぜなら、 exec(3) の引き数領域 (argument space) のうちどれくらいが ユーザーの環境変数によって使われるかは分からないからである。

いくつかの返り値はとても大きくなることがある。これらを使って メモリーの割り当てを行うのは適当ではない。  

関連項目

bc(1), expr(1), getconf(1), locale(1), confstr(3), fpathconf(3), pathconf(3), posixoptions(7)  

この文書について

この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.79 の一部 である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。


 

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返り値
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Time: 15:33:28 GMT, March 14, 2017