PTHREAD_SETNAME_NP

Section: Linux Programmer's Manual (3)
Updated: 2014-05-28
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名前

pthread_setname_np, pthread_getname_np - スレッド名の設定/取得を行う  

書式

#define _GNU_SOURCE             /* feature_test_macros(7) 参照 */
#include <pthread.h>
int pthread_setname_np(pthread_t thread, const char *name);
int pthread_getname_np(pthread_t thread,
                       char *name, size_t len);

-pthread を付けてコンパイルとリンクを行う。  

説明

デフォルトでは、 pthread_create() で作成されたすべてのスレッドはプログラム名を継承する。 pthread_setname_np() 関数を使うとスレッドに固有の名前を設定することができる。 スレッド固有の名前はマルチスレッドアプリケーションのデバッグに便利である。 スレッド名は意味のある C 言語の文字列である。 その長さは 16 文字に限定されており、 終端のヌルバイト ('\0') も 16 文字に含まれる。 thread 引き数で名前を変更するスレッドを指定する。 name には新しい名前を指定する。

pthread_getname_np() 関数を使うと、 スレッド名を取得することができる。 thread 引き数は名前を取得するスレッドを指定する。 バッファー name はスレッド名を返すのに使用される。 len には name の大きさをバイトで指定する。 name で指定されたバッファーの大きさは最低でも 16 文字とすべきである。 出力バッファーに返されたスレッド名はヌル終端される。  

返り値

成功すると、これらの関数は 0 を返す。 エラーの場合、0 以外のエラー番号を返す。  

エラー

pthread_setname_np() は以下のエラーで失敗する場合がある。
ERANGE
name で指定された文字列の長さが、許可されている上限を超えている。

pthread_getname_np() は以下のエラーで失敗する場合がある。

ERANGE
namelen で指定されたバッファーが、 スレッド名を格納するには短かすぎる。

/proc/self/task/[tid]/comm のオープンに失敗した場合、 これらの関数は open(2) で説明されているエラーのいずれかで失敗する。  

バージョン

これらの関数は glibc バージョン 2.12 で初めて登場した。  

準拠

これらの関数は非標準の GNU による拡張である。  

注意

pthread_setname_np() は内部で /proc ファイルシステムのスレッド固有の comm ファイル (/proc/self/task/[tid]/comm) に書き込みを行う。 pthread_getname_np() はこのファイルから読み出しを行う。  

以下のプログラムは、 pthread_setname_np() と pthread_getname_np() の使用例を示している。

以下のシェルセッションは、このプログラムの実行例である。


$ ./a.out
Created a thread. Default name is: a.out
The thread name after setting it is THREADFOO.
^Z                           # Suspend the program
[1]+  Stopped           ./a.out
$ ps H -C a.out -o 'pid tid cmd comm'
  PID   TID CMD                         COMMAND
 5990  5990 ./a.out                     a.out
 5990  5991 ./a.out                     THREADFOO
$ cat /proc/5990/task/5990/comm
a.out
$ cat /proc/5990/task/5991/comm
THREADFOO
 

プログラムのソース

#define _GNU_SOURCE
#include <pthread.h>
#include <stdio.h>
#include <string.h>
#include <unistd.h>
#include <errno.h>
#include <stdlib.h>

#define NAMELEN 16

#define errExitEN(en, msg) \
            do { errno = en; perror(msg); exit(EXIT_FAILURE); \
        } while (0)

static void *
threadfunc(void *parm)
{
    sleep(5);          // allow main program to set the thread name
    return NULL;
}

int
main(int argc, char **argv)
{
    pthread_t thread;
    int rc;
    char thread_name[NAMELEN];

    rc = pthread_create(&thread, NULL, threadfunc, NULL);
    if (rc != 0)
        errExitEN(rc, "pthread_create");

    rc = pthread_getname_np(thread, thread_name, NAMELEN);
    if (rc != 0)
        errExitEN(rc, "pthread_getname_np");

    printf("Created a thread. Default name is: %s\n", thread_name);
    rc = pthread_setname_np(thread, (argc > 1) ? argv[1] : "THREADFOO");
    if (rc != 0)
        errExitEN(rc, "pthread_setname_np");

    sleep(2);

    rc = pthread_getname_np(thread, thread_name,
                            (argc > 2) ? atoi(argv[1]) : NAMELEN);
    if (rc != 0)
        errExitEN(rc, "pthread_getname_np");
    printf("The thread name after setting it is %s.\n", thread_name);

    rc = pthread_join(thread, NULL);
    if (rc != 0)
        errExitEN(rc, "pthread_join");

    printf("Done\n");
    exit(EXIT_SUCCESS);
}
 

関連項目

prctl(2), pthread_create(3), pthreads(7)  

この文書について

この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.79 の一部 である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。


 

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