nologin - ログインを適正に拒否する
nologin [-V] [-h]
nologin は、 アカウントが利用できないことを表すメッセージを表示して、 ゼロ以外の値を返す。 これはシェル上において、 アカウントに対するログイン拒否を行う処理を受け持つものとして、 意図されたコマンドである。
/etc/nologin.txt ファイルが存在する場合、 nologin がユーザーに表示するメッセージは、 デフォルト内容ではなく、 このファイル内容になる。
nologin の返り値は、 常に 1 である。
-c, --command command
--init-file
-i --interactive
--init-file file
-i, --interactive
-l, --login
--noprofile
--norc
--posix
--rcfile file
-r, --restricted
上記のシェルコマンドラインオプションは、 nologin のエラーを防ぐため、 無視される。
-h, --help
ヘルプテキストを表示して終了する。
-V, --version
バージョンを表示して、 終了する。
nologin がログインを拒否する方法は、 アカウントごとに行われる (通常は http や ftp のようなシステムアカウントに対して用いられる)。 nologin は、 デフォルト以外のメッセージを表示するために、 任意に用意するファイルとして /etc/nologin.txt を利用するが、 ログインアクセスの拒否は、 このファイルの存在とは関係なく行われる。
PAM モジュール pam_nologin(8) は、 通常、 root 以外のユーザーはシステムにログインできないようにする。 pam_nologin(8) の機能は、 /var/run/nologin ファイルまたは /etc/nologin ファイルにより制御される。
nologin は 4.4BSD から登場した。
login(1), passwd(5), pam_nologin(8)
バグ報告は、 以下に示す issue トラッカーを利用すること。 <https://github.com/util-linux/util-linux/issues>.
nologin コマンドは util-linux パッケージの一部であり、 以下からダウンロードできる。 Linux Kernel Archive <https://www.kernel.org/pub/linux/utils/util-linux/>.