名前

wall - すべてのユーザーに対してメッセージを書き込む

書式

wall [-n] [-t timeout] [-g group] [message | file]

説明

wall コマンドは、現在ログインしているすべてのユーザーの端末に、上記書式の message、または file の内容を表示する。 その指定がない場合は、 wall 対する標準入力を表示する。 wall は、ASCII 文字で 79 字より長い行は折り返し、 短い行は 79 字になるまでホワイトスペースで埋める。 また、 行の末尾に復帰文字と改行文字を必ず入れる。

メッセージの受信拒否を選択しているユーザーや、 メッセージの受信を機械的に拒否するプログラムを使っているユーザーの端末に書き込めるのは、 スーパーユーザーだけである。

wall を実行するのがスーパーユーザーではない場合、 wall プログラムに set-user-ID や set-group-ID が設定されていると、 file からの読み込みは拒否される。

オプション

-n, --nobanner

バナーを表示しない。

-t, --timeout timeout

端末への書き込みを timeout 秒間試みてから、諦める。この timeout は、正の整数でなければならない。デフォルトの値は 300 秒だが、これは、モデム回線で端末を動かしていた時代の名残りである。

-g, --group group

メッセージの表示を、引数 group で指定されるグループのメンバーに限定する。 引数は、グループ名でも GID でもよい。

-h, --help

ヘルプを表示して終了する。

-V, --version

バージョンを表示して終了する。

注意

wdm(1x) がその一例だが、utmp(5) の ut_type データの先頭に 1 個の ':' 文字を置く一部のセッションは、 wall のメッセージを受け取ろうとしない。 これは、書き込みエラーを避けるためである。

履歴

wall コマンドが初登場したのは、AT&T UNIX バージョン 7 だった。

関連項目

mesg(1), talk(1), write(1), shutdown(8)

バグ報告

バグ報告は、 以下にある issue トラッカーを利用すること。 <https://github.com/util-linux/util-linux/issues>.

入手方法

wall コマンドは util-linux パッケージの一部であり、 以下からダウンロードできる。 Linux Kernel Archive <https://www.kernel.org/pub/linux/utils/util-linux/>.