名前

utmpdump - UTMP ファイルと WTMP ファイルをそのままの書式でダンプする

書式

utmpdump [options] filename

説明

utmpdump は UTMP ファイルや WTMP ファイルを、 そのままの書式でダンプする簡単なプログラムである。 ダンプによってこれらを検査することができる。 filename が指定されなかった場合、 utmpdump は標準入力から読み込みを行う。

オプション

-f, --follow

ファイル内容が増えるにつれて、 追加されたデータの出力を行う。

-o, --output file

コマンド出力結果を、 標準出力でなく file に書き出す。

-r, --reverse

逆ダンプを行う。 つまり、 編集されているログイン情報を、 utmp ファイルや wtmp ファイルに書き戻す。

-h, --help

ヘルプを表示して終了する。

-V, --version

バージョンを表示して終了する。

注意

utmpdump は、 utmp や wtmp 内のエントリーが壊れた場合に、 利用することができる。 以下のようにすれば、 utmp/wtmp を ASCII ファイルにダンプして、 壊れたエントリーを編集で取り除き、 再構成することができる。

utmpdump -r < ascii_file > wtmp

ただし utmpdump は、 デバッグ目的のためだけに作られた点に注意すること。

ファイルフォーマット

utmp(5) のバイナリーバージョンのみが標準化されている。 テキスト形式のダンプは、 将来、 非互換となるかもしれない。

テキスト出力にあたって、 ctime(3) によるタイムスタンプ形式を用いるのは、 バージョン 2.28 が最後のものとなった。 最新のダンプでは、 UTC-0 タイムゾーンにおける、ミリ秒精度の ISO-8601 タイムスタンプ形式を用いている。 以前のタイムスタンプ形式は、 バイナリ形式に変換することが可能である。 ただしこれを行うと、 タイムゾーンのオフセット量がずれる場合がある。

バグ

-r オプションは用いない方がよい。 それは、 utmp/wtmp ファイルにおけるデータ形式が、 入力形式に大きく依存するからである。 このツールは、 普段の利用を意図するものでなく、 デバッグ目的のためだけに作られたものである。

作者

Michael Krapp

関連項目

last(1), w(1), who(1), utmp(5)

バグ報告

バグ報告は、 以下にある issue トラッカーを利用すること。 <https://github.com/util-linux/util-linux/issues>.

入手方法

utmpdump コマンドは util-linux パッケージの一部であり、 以下からダウンロードできる。 Linux Kernel Archive <https://www.kernel.org/pub/linux/utils/util-linux/>.