名前

prlimit - プロセスによるリソースリミットの取得と設定を行う

書式

prlimit [options] [--resource[=limits]] [--pid PID]

prlimit [options] [--resource[=limits]] command [argument...]

説明

1 つのプロセス ID、 および 1 つ以上のリソース指定により、 prlimit はリソースリミットの取得または修正を行う。

command が指定された場合、 prlimit は、 指定された引数とともにそのコマンドを実行する。

limits パラメーターは、 ソフトリミットとハードリミットの値により構成され、 2 つをコロン (:) で区切る。 これにより、 既存の値が修正される。limits が指定されなかった場合、 prlimit は、 現在値を表示する。 どちらか一方の値が指定されなかった場合、 指定されなかった値はそのまま利用される。 無制限、 つまり無限大 (RLIM_INFINITY) に指定するには、 -1 または 'unlimited' を指定する。

リミットの性質から考えて、 ソフトリミットは、 ハードリミット (上限とも呼ばれる) と等しいか少ない値でなければならない。 利用可能なリソースリミットについては、 リソースオプション セクションを参照のこと。

·

soft:_hard_ 2 つのリミットを指定する。

·

soft: ソフトリミットのみ指定する。

·

:hard ハードリミットのみ指定する。

·

value 2 つのリミットに対して同じ値を指定する。

一般的なオプション

--noheadings

ヘッダー行を表示しない。

-o, --output list

利用する出力カラムを定義する。 出力配置が指定されなかった場合は、 デフォルトセットが用いられる。 サポートされているカラムの一覧は --help から確認すること。

-p, --pid

プロセス ID を指定する。 指定されなかった場合は、 実行中のプロセスが用いられる。

--raw

未加工のままの書式を用いる。

--verbose

詳細モード。

-h, --help

ヘルプを表示して終了する。

-V, --version

バージョンを表示して終了する。

リソースオプション

-c, --core[=limits]

コアファイルの最大サイズ。

-d, --data[=limits]

最大データサイズ。

-e, --nice[=limits]

nice 優先度の許容される最大値。

-f, --fsize[=limits]

最大ファイルサイズ。

-i, --sigpending[=limits]

処理待ちシグナル (pending signal) の最大数。

-l, --memlock[=limits]

ロック済メモリアドレススペース (locked-in-memory address space) の最大値。

-m, --rss[=limits]

常駐セットサイズ (Resident Set Size; RSS) の最大値。

-n, --nofile[=limits]

オープンするファイルの最大数。

-q, --msgqueue[=limits]

POSIX メッセージキューの最大バイト数。

-r, --rtprio[=limits]

リアルタイムの最大優先度。

-s, --stack[=limits]

スタックの最大サイズ。

-t, --cpu[=limits]

CPU 時間。 秒単位。

-u, --nproc[=limits]

プロセスの最大数。

-v, --as[=limits]

アドレススペースの上限。

-x, --locks[=limits]

保持可能なファイルロックの最大数。

-y, --rttime[=limits]

リアルタイムタスクに対するタイムアウト時間。

注意

システムコール prlimit(2) は、 Linux 2.6.36 からサポートされている。 これより古いカーネルでは、 このプログラムを処理できない。

prlimit --pid 13134

現在のリソースすべてに対して、 リミット値を表示する。

prlimit --pid 13134 --rss --nofile=1024:4095

RSS のリミット値を表示する。 また、 オープンファイル数のソフトリミットおよびハードリミットに、 それぞれ 1024 と 4095 を設定する。

prlimit --pid 13134 --nproc=512:

プロセス数に対するソフトリミットのみを修正する。

prlimit --pid $$ --nproc=unlimited

現在のプロセスに対して、 プロセス数に対するソフトリミットと上限値を、 無制限に設定する。

prlimit --cpu=10 sort -u hugefile

CPU 時間に対するソフトリミット、 ハードリミットを、 10 秒に設定し、 sort(1) を実行する。

作者

- Dennis M. Ritchie を偲んで

関連項目

ulimit(1p), prlimit(2)

バグ報告

バグ報告は、 以下にある issue トラッカーを利用すること。 <https://github.com/util-linux/util-linux/issues>.

入手方法

prlimit コマンドは util-linux パッケージの一部であり、 以下からダウンロードできる。 Linux Kernel Archive <https://www.kernel.org/pub/linux/utils/util-linux/>.