mcookie - xauth のためのマジッククッキーを生成する
mcookie [options]
mcookie は、 X 認証システムに用いられる、 ランダムな 128 ビット 16 進数値を生成する。 通常の利用方法は以下である。
xauth add :0 .
mcookie
生成される「ランダムな」数は、 実際にはランダム情報の MD5 メッセージダイジェストである。 そのランダム情報は、 getrandom(2) システムコール、 /dev/urandom、 /dev/random、 libc 疑似乱数関数を、 この順を優先して取得するものである。 --file も参照のこと。
-f, --file file
追加の乱数情報として、 file を用いる (たとえば /dev/urandom)。 file が '-' である場合、 標準入力から文字列を読み込む。
-m, --max-size number
file から number 分のバイトのみ読み込む。 このオプションは、 ファイルやデバイスから、 追加のランダム情報を読み込む際の利用が意図されている。
引数 number の後ろには、KiB=1024, MiB=1024*1024 のような乗数を表すサフィックスを付けることができる。 GiB, TiB, PiB, EiB, ZiB, YiB も同様に使える ("iB" を続けるのは任意であり、たとえば、"K" は "KiB" と同じ意味である)。 また、KB=1000, MB=1000*1000 のようなサフィックスを付けてもよい。 GB, TB, PB, EB, ZB, YB も同様である。
-v, --verbose
ランダム情報がどれに基づいているかについて、 各情報元のエントロピー量とともに表示する。
-h, --help
ヘルプを表示して終了する。
-V, --version
バージョンを表示して終了する。
/dev/urandom
/dev/random
ランダム情報は、 いずれも取得拒否が発生しないことを前提としている。
md5sum(1), X(7), xauth(1), rand(3)
バグ報告は、 以下にある issue トラッカーを利用すること。 <https://github.com/util-linux/util-linux/issues>.
mcookie コマンドは util-linux パッケージの一部であり、 以下からダウンロードできる。 Linux Kernel Archive <https://www.kernel.org/pub/linux/utils/util-linux/>.