fincore - メモリコア内にあるファイル内容のページ数をカウントする
fincore [options] file...
fincore は、 メモリ内 (コア内) に常駐しているファイル内容のページ数をカウントして、 その数を表示する。 カウントに際してエラーが発生した場合、 標準エラー出力にエラーメッセージを書き出す。 そして、 コマンドライン上に指定された、 残りのファイルについて、 処理を続行する。
デフォルトの出力は、 変更されることがある。 したがってスクリプト内で利用する際には、 できるだけデフォルト出力は利用しないこと。 安定した出力が必要な状況では、 --output columns-list を使って、 意図するカラム出力を明示的に定義すること。
-n, --noheadings
ステータス出力内にヘッダー行を表示しない。
-b, --bytes
サイズ出力にあたって、 通常の読みやすい形式ではなく、 バイト表記を行う。
デフォルトでサイズを表現するのはバイト単位であり、 単位のプリフィックスは 2^10 (1024) の累乗で表現される。 記号を省略する場合は、 読みやすさを考慮して、 文字を切り詰めて最初の 1 文字だけが表示される。 たとえば "1 KiB" と "1 MiB" はそれぞれ "1 K"、"1 M" と表示される。 こうして "iB" を取り除き、 省略されていることを示す。
-o, --output list
出力カラムを定義する。 現在サポートされているカラムの一覧は、 --help の出力から確認すること。 list に対して +list という形式を指定すれば、 デフォルトのカラム出力を拡張することができる。
-r, --raw
出力は、 加工せずそのままの書式で行う。 安全性に問題のある文字は、 すべて 16 進数でエスケープされる (\x<code>)。
-J, --json
出力を JSON 書式にする。
-h, --help
ヘルプを表示して終了する。
-V, --version
バージョンを表示して終了する。
mincore(2), getpagesize(2), getconf(1p)
バグ報告は、 以下にある issue トラッカーを利用すること。 <https://github.com/util-linux/util-linux/issues>.
fincore コマンドは util-linux パッケージの一部であり、 以下からダウンロードできる。 Linux Kernel Archive <https://www.kernel.org/pub/linux/utils/util-linux/>.